それからと言うもの重々しい空気は消えて、

最近流行りの美容グッズをサユと彩乃ちゃんで

語り合っていて付いてけなかった。

美容にこだわりなんてなかったよヽ(´Д`;)ノ

毎朝欠かさないラジオ体操とか健康には

気を使うが美容のことを考えるお年頃だったとは!

「日和ちゃんは羨ましいぐらいお肌綺麗だよね。」

いや、彩乃ちゃんだって綺麗じゃないか!

「そうなの!日和、これで何もしてないって

言うから何かイラっとするのよね。」

ごめんね、サユちゃん。

だから、そんなイラっとするなんて言っちゃショックだぞ。

「ぐふっ」

サユにほっぺを抓られた。

最近、あたしのほっぺを狙っているエイリアンが

居る気がしてウカウカしてられない!

「あんた、挙動不審よ?」

「だ、誰かがあたしのほっぺを狙ってる!」

「また、訳分かんないこと言って・・・」

さーちゃん、本当なのだよ!

これは、妄想なんかじゃないんだよ!!

あたしの人生最大の危機が到来してんだよ。

「考えすぎじゃないの?」

あ、藍ちゃんまで!!

あたしは妄想してるわけじゃないのよさ!!

※妄想だと認めたくないだけで妄想です。

パクリとケーキを食べ合いっ子している

3人を他所に別腹でピザを一枚齧り付いているあたし。

↑日和にとってはデザートなのです。

「何か最近また治安悪くなったよね?」

彩乃ちゃんが抹茶風味のケーキをフォークに

刺して口に運ぶ。

「そう?」

サユがミルクティーの入ったカップを手に取る。

「有名な話みたいよ?2人も十分に気をつけてね。

藍ちゃんも防犯グッズとか持った方がいいよ。

意外と役に立つときとか来るから。」

彩乃ちゃん、世話好きさんだ。

防犯グッズ、兄ちゃんにも鞄に装備されたが

イマイチへんてこで使い方がよく分からないので

使う機会が絶対に訪れない気がする。