あたしだってやれば出来る女だってことが証明出来た!
「日和、そのネックレス・・・・」
サユがあたしの首元を見て言葉を止めた。
「これやっぱり付けることにしました。」
ずっと封印していたものをいざ身につけると
手放せないなとしみじみ思った。
あたしの大切な宝物だから近くにあると心強い。
「あの人の・・・・」
「四季さんが最後にプレゼントしてくれたものですよ。」
「日和・・・・・」
サユが悲しそうな顔をしなくてもいいのに。
「日和、無理しなくていいんだよ。あたしはいつだって
あんたを受け止めてあげるわ!!」
ぎゅむっと抱きしめられてサユの匂いにドキドキした。
「サユちゃん、あたしはとっても幸せ者です!」
「何言ってんのよ!」
それでも、あたしは待っているよ。
あの日、居なくなった日から心に決めてる。
その誓を込めて昔貰ったオルゴールと一緒に
このネックレスも封印していたけどやっぱり
身につけてた方が頼もしいんだ。
遠くに居ても近くで見守ってくれてるような
気がするから頑張れる気がする。
お守りみたいなそんな感じがする。
「最早、マコ君と戦ってサユと駆け落ちでも
してやるべきかしら!!」
「日和もマコも大事よ!」
そんな可愛いくて美人なサユちゃんに惚れ惚れします。
「はい!」
サユと一緒にリビングへと向かうと兄ちゃんが、
ソワソワしながらサユをチラッと見た。
真君はそんな兄ちゃんを軽く無視して、
テレビを見て居た。
「サユ、出かけるなら送ってこうか?」
真君がサユに声を掛けるのをビクビクしながら
見守る兄ちゃんの視線がウザかった。
「日和、どうする?」
サユに相談されてどうしたものかと考えた。
健康的には歩いていくべきなのだけども、
寒いから車でポカポカしながら真君の運転
する姿を拝めるのは一石二鳥だ!!

