う~んと真剣に服を選ぶサユを横目にジーンズを
脱いでパーカーを脱いでいつでも着替えられます
状態で正座してベットに座った。
「日和だって女の子なんだから!少しはお洒落して
青春を謳歌してみなさいよ。」
「あたしは今ので十分ってほど青春を謳歌してますよ。」
こんなふうにサユとお喋りするのも、これから遊びに
行くことも今って時が既に青春ですからに。
サユってたまに熱く物事を語る時にダディの娘だな
と改めて知るのです。
キャミソールに猫さんの腹巻をしてパンツで正座をして、
親友に熱く青春を語られる最早あたしが女の子である
ことをどうか証明して見て下さい!!
トップスの方も渡されて着て見てと言うサユに
頷いて服に手をかけた。
「でも、あんた人の選ぶセンスはあるのに自分の
ことになると無頓着になるわよね?」
「えっ?」
トップスから顔を出すとふふっと笑う可愛いサユの
笑みを見れたのでこんな日があっても良いかと思う!
「あんた、腹巻して出かけてんの?」
そのまま、タイツを穿いてショートパンツに手を
掛けようとした手を止めた。
「こ、これだけはお許しを!!」
腹巻は必需品なのです!!これなしにあたしは
冬を乗り越えていけそうにない。
「そこは可愛いと思うわよ。」
プイッとそっぽを向くツンモードのサユに感動
してそうですかねと調子に乗って腹巻をチラチラ
見せつけるとギロっと睨まれた。
「ひっい!」
「風邪ひいちゃうじゃないの!」
「はい?」
「あんた、寒いのに弱いんだから早く着替えて
温かくしないと駄目よ!!」
そんなツンデレなサユがたまらなくかわゆいのです。
「はーい、サユちゃんラブです!」
腹巻を閉まって、ちゃんとお出かけ用の服に
身を纏ってみると確かにさっきよりは格段に
オシャレ度が上がったようだ。
あたしはオシャレの項目がレベルUPしたに違いない!

