『--キィッ!!!』


「何……!?
うわっっ!!!」


雑鬼の1人が私に襲いかかってきた。


慌てて避けるも、避けた拍子に態勢を崩してしまう。



「くっ………!
縛縛縛、不動縛!!!」


急いで態勢を立て直し、もう一度呪縛を唱える。



だか、霊力が途中で消えていく。





「……呪縛が……………


効かない………………!?」




どうして………!!?



さっきの符の攻撃は、成功したのに………!!



そうしている間にも、雑鬼達は濁った目で近づいて来る。



『キキィッ!!』


「くっ………!」


襲いかかってくる雑鬼達を避け続け、再び距離を取る。



「-これならどうだ!?」



もう1枚符を指に挟んで、霊力を送る。



「我が力は霊妖を裁きし力。


我が力を持って風となり、



我が前の者を吹き散らせ!!」





ゴウッ!!!




呪文を唱え符を投げつけた途端、霊力の風が符を中心に吹き出す。



『キ……
キキィ……!』



強力な風に雑鬼達が抗うも……



『キ……キィ---!!!』




耐えきれなくなった雑鬼達が風に吹き飛ばされ、空中を舞っていく。



『キ………!!』



やがて空中に投げ出された雑鬼達は、風の霊力により………符と共に、消滅した。





「………ハァ…ハァ…。」



なんとかなったか………。



まだ風が強く吹いてるけど…………




これでひとまず安心…………














「---なっ!!?
う、わ…………!!」




………ドボーン………