洗われすぎてガサガサになった首と唇。


リビングでクリームとリップを塗ってると、恭が隣にストンと座った。


「…乃愛…」


「んー?」


「本当に…そこに子供…いる?」


「うん」


「俺の子…だよな?」


それ以外に誰がいる?


「当たり前でしょ?」


「触っても、いい?」


「どうぞ」


恭の手が、そっとお腹に触る。


「女の子かな?」


「さすがにまだわかんないよ」


「ありがとう…乃愛…」