あと少し...

 あと少しで......っ!!



 
 すん、と嗅ぐと、微かに海のような匂い

 がして何か冷たい水のようなものが手に

 浸かった。



 これは...これが泉の水、なのか?



 
 もう、自分に時間がないことを体が

 分かっていた。
 
 


 これを、飲めば....っ!!




 俺は、顔ごと水に浸かった。

 ごくっ、ごくっ、と水を飲む。



 
 すると、俺の体は何やら温かいものが
 
 体から溢れて、熱くなった。