「ばーか」 次の瞬間、彼は私の胸を人差し指でつついた。 「………!?」 顔が真っ赤になっていくのが解る。 「――アンタさ、恋の経験少ないでしょ。」 「!」図星。 「誘うの下手すぎ。」 「!」だって… ずっと、十数年間、同じ人を想ってきたんだもん。 経験なんて…ないわよ。