そうそう、確かあれは高校に入ってすぐのことだったな……。
憧れの飛龍君と同じ高校に行きたくて、猛勉強したんだよね。
そのかいあって、念願の同じ高校、しかも同じクラスにまでなれて、もうずっと頬が緩みっぱなしだった私は、あの日までは何も知らなくて幸せだった。
飛龍君はやっぱりどこに行っても人気者で、新しいクラスでもすぐにたくさんの友達に囲まれてる。
女の子たちもキャーキャー騒いでて、別に彼女でもなんでもないけどちょっとヒヤヒヤする自分に苦笑なんかしたりして。
「ねぇねぇ、緒方さん。中臣君と同じ中学だったんでしょ? 彼女とかいたのかな?」
そういって話しかけてきたのは、寺島優香(てらしまゆうか)ちゃん。
校則では禁止されてるけど、絶対に緩くパーマをかけてる髪の毛は肩よりちょっと長めで、風が吹くたびにフワフワしていて可憐さを醸しだしている。
華奢で儚げなオーラを発している彼女は、男子連中には大人気。
守ってあげたくなるそうで……。
実際は結構図太い神経を持っていると私は見てるけど。
憧れの飛龍君と同じ高校に行きたくて、猛勉強したんだよね。
そのかいあって、念願の同じ高校、しかも同じクラスにまでなれて、もうずっと頬が緩みっぱなしだった私は、あの日までは何も知らなくて幸せだった。
飛龍君はやっぱりどこに行っても人気者で、新しいクラスでもすぐにたくさんの友達に囲まれてる。
女の子たちもキャーキャー騒いでて、別に彼女でもなんでもないけどちょっとヒヤヒヤする自分に苦笑なんかしたりして。
「ねぇねぇ、緒方さん。中臣君と同じ中学だったんでしょ? 彼女とかいたのかな?」
そういって話しかけてきたのは、寺島優香(てらしまゆうか)ちゃん。
校則では禁止されてるけど、絶対に緩くパーマをかけてる髪の毛は肩よりちょっと長めで、風が吹くたびにフワフワしていて可憐さを醸しだしている。
華奢で儚げなオーラを発している彼女は、男子連中には大人気。
守ってあげたくなるそうで……。
実際は結構図太い神経を持っていると私は見てるけど。