それが何のか、私の中には確かめなくちゃいけないという使命にも似た思いがわきあがる。

「これが――」

入り口近くに立っているミツハさんが、更に私に対する不快感を表すように言葉を吐き出した。

「あなたの無知の代償よ!こんな不安定な力を持つ娘がスサノオ様に相応しいわけないわ!」

ドクンと私の胸が跳ね上がる。

無知の代償……。

私は、いったい何をしてしまったのだろうか?

私の中の恐怖心がその言葉で押し込められた。

自然と足が動き出す。

そして――

部屋の中には、私の想像をはるかに超える地獄が広がっていた。