前回、リュウの家に行ってから一週間が過ぎた。

この一週間は、あまり出歩くと真人君に会ってしまいそうだったから、極力外出を避けて夏休みの宿題に費やした。

そのかいあって、宿題はほぼ終了。

これで、心置きなく四神探しに没頭できるはず。

意気揚々とリュウの家に向かったが、鳥居が見えてきた辺りでどうしても辺りを警戒してしまう。

別に私は真人君に会いたくないわけではないけど、リュウのあんな顔を見たらたとえ偶然だったとしても会うのは躊躇われた。

リュウに会ったときに、何の負い目も感じずに会いたいもの。

どうやら、今日は大丈夫みたい。

ぐるりと一周回ってみたけど、見える範囲で誰の姿も見えなかった。

ホッと胸をなでおろしてリュウの家へと向かう。

今日は特に誰の出迎えもないみたいだけど、勝手知ったるなんとやらでそのままリュウの部屋へと足を進めた。