この場合、俺も手伝ったほうがいいのだろうかと思っていたら、綾姉に早く風呂に入るように急かされた。

「ほらほら、リュウ君。片付けは私たちに任せて、早くお風呂に入っちゃって」

「あぁ、ありがとう」

「うん。ゆっくり入ってていいからね」

綾姉も言葉だけ残して雅仁さんの後を追って行ってしまった。

とりあえず、今日のところは二人に甘えさせてもらうことにしよう。

正直、ずいぶんと疲れたのは確かだった。

移動だけではあったが、綾姉との距離を保つことにも気を張っていたので肉体的というより精神的な疲れが大きい。

それに、もう一つ気がかりがあった。

とりあえず、気分を変えるためにも風呂に入るか。