フェイク

ラグの上に座ってしばらく待っていると

ティーセットを乗せたトレイを持って、亜也乃がキッチンから戻って来た。



2つのカップに紅茶を注ぐ。


あたたかく華やかな香りが立つ。



紅茶は「ちょっと高い」だけあって、確かに美味しく

私が用意してきたお菓子とも、よく合った。



「亜也乃。

私やっぱり、翼さんとは付き合わない事にした」


「うん」



亜也乃はチョコレートムースを食べながら、事も無げにうなずく。