フェイク

「理緒さん、それに合うような服、持ってないでしょ?」


そう、そこなのだ。


「でも、気に入ったものは自分で買いたいって言ったのは私だし……」


「それも、まぁそうなんだけど……


理緒さんって、服とか化粧次第では、そういうデザインのものも似合うと思うんです。

それで、どうかなって」



翼さんが言おうとしている事は、何となくわかる。


「つまり、このネックレスを着けて、それに合うような服を着てみたら?……って事ですよね」


翼さんはためらいがちにうなずいた。