フェイク

最後に特別展示のクリオネを見た。



透き通った体で、羽のような足をひらひらと動かして水中を漂うクリオネは

本当に妖精か天使のようだった。


その小さな水槽を、私と翼さんは顔を寄せ合って覗き込んだ。



出来れば、ずっとそのままでいたかった。


いつまでも翼さんの隣で

妖精のようなクリオネを眺めていたいと思った。