フェイク

水族館へ行く日。


つまり、私の誕生日。



駅で待ち合わせる事になっていた。



お昼を少し過ぎた辺り。



私は今日も時間に余裕を持って家を出て来たけど、やっぱり翼さんが先に来ていた(この人は一体、何分前行動をしてるんだろう)。



「お誕生日おめでとうございます」


翼さんは満面の笑みで、黒い小さな紙袋を私に差し出した。


「あ、ありがとうございます」