フェイク

センスの良いショップが立ち並ぶその一帯を端まで見終えると、日が暮れかけていた。



「理緒さん、疲れてませんか?」


「いえ、大丈夫です。

……そろそろ暗くなりますね」


「そうですね」


「帰りますか」



一呼吸の間を置いた後、翼さんは「そうしますか」と答えた。