フェイク

立ち止まって眺めていると

「理緒さん、このショップ、よく来るんですか?」


すぐ後ろで翼さんの声がした。


「いえ、そういうわけではないんですけど……

私、ブランドには全然こだわりは無いので。


でもこのワンピースは可愛いです」


「店の中、入ってみますか?」



はい、と答えると、翼さんはお店のドアを開け

「どうぞ」

と、私を先に通してくれた。