「おいテメェ!!いつまで部屋にいんだよクズ!!さっさと降りて飯食って消えろ!!」

物凄い形相で私を睨みながら叫ぶ人。

……一応……お母さん。

「わかっています。今降りようとしたんです」

少々手が震えながらも、震えを隠すように言う。

その時だった。

ドスッと鈍い音がしたかと思えば、私は壁まで飛ばされる。

遅れて脳が、お母さんが私のお腹を力一杯殴ったという認識をした。

気持ち悪い……

「っ……ぉぇ……ケホケホッ…」

片手でお腹を押さえながら、しゃべろうとしても声が出せない。

その時、ふっと意識が途絶えた。

ただ、途絶える前に

<<……ぶっ殺す>>

と、誰かの怒りのこもった声が聞こえた気がした。