見た目とは裏腹に、言葉とは裏腹に、俺は人を傷つけることが嫌いだ。 そして臆病者だ。 一人なんかじゃ到底なにもできない。 そのくせ偽善者ぶる。 憎らしかった自分。 そんな中であいつが独りでも強く生きているのを見た。 すごいと思った。それでいて、守りたくなったんだ。 偽善者呼ばわりされても構わない。 あいつだけが俺を見てくれれば。 あいつは俺に、真の強さと勇気を教えてくれた。