俺はカナの事を本当は、一体どう思っているのだろう?
慎一の事を理由に付き合ってきたが、いつでも別れようと思えば出来た筈だ…
急ににカナがフラり立ち上がり、着替えを始めた…
「泣いていても、仕方ないものね」
と、カナは自分自身に言い聞かせていた。
俺はカナの事を、全く理解していなかった。
でもカナも俺の事を、同じ様に理解していないだろう…
カナが着替えを済ませキッチンで食事の用意をしている姿を、俺はアゴを床に着けた姿勢で見詰めていた。
そして目を閉じて、付き合い始めてから1年間の事を必死に思い出した…
1年前の今と同じ様な、梅雨時期だった。
猛アタックの末に、まるで相手にしてくれなかったカナが突然呆気なく折れた。
理由はよく分からなかったが、あの日から2人は付き合う事になった。
そう言えば最初に言われたな…
「中途半端な気持ちで、付き合ってなんて言ってないよね?」
って。
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