「ははは…
もう自分が自分で止められなくてさ。誰かに止めてもらわないと、どうにもならなかったんだ…
なぜこんな事になったのか、自分がしている事が犯罪だと分かっていても止められないんだ。
良かった…
本当に良かったよ。
佐倉を怪我を負わす様な事になる前に、こうして捕まって…
ごめんな――」
「おい、署まで来てもらうぞ」
「はい」
慎一は憑き物でも取れたかの様に、爽やかな笑顔を見せた…
慎一が連行された後の部屋に俺とカナは取り残され、慎一が物色した室内を見渡した。
どれくらい時間が過ぎたか、カナがフラフラと歩き、後片付けを始めた。
「なぜこんな事に…」
そう呟きながら、カナが歩いた場所は点々と涙が落ちていた…
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