カナは気丈にその貼り紙を剥ぎ取ると、クシャと丸めオートロックの暗証番号を押して中に入った。
階段を上がり自分の部屋に辿り着くと、再びカナの足が止まった。
何かあったのかと思い扉を見ると、そこにも郵便受けに貼られていた紙が――
一体慎一はどうやって入り込んだのか分からないが、こんな所にまで来ていた。
さすがにカナの足が小刻みに震えていたが、それでも貼り紙を取り何事もなかったかの様に俺に微笑んだ。
カナは大丈夫だろうか?
カナは一見勝ち気そな奴だが、意外な程に脆い。
こういう事が続くと…
部屋に入り俺がいつもの容器に注がれた水を飲んでいると、再びカナが携帯電話を見ながら絶句していた。
どうやら慎一からのメールが、数十通届いていたらしい…
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