カナの言葉に、慎一の表情が見る間に険しくなった。
そして慎一はカナに掴みかかると、耳元で怒鳴った!!
「佐倉!!
俺はお前の為を思って言っているのに、どうして分からないんだ。
俺がこんなに好きなのに、どうしてあんな動けもしない様な奴を選ぶんだ…
佐倉!!」
「い、痛い…」
俺の目から見ても、カナの肩を持つ手に力が込められたのが分かった。
俺はカナの肩を力任せに掴む慎一の足に、思い切り噛み付いた。
「痛ててっ
何しやがるんだこいつ!!」
慎一はカナから離れたものの、俺は慎一に蹴り飛ばされ、リード一杯にコンクリートの上を転がった。
「ダイ!!」
カナが慌てて俺に駆け寄ってきた。そして横たわっている俺を、ギュッと抱き抱えた。
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