「陽介…くん、何か言った?」

「わぁぁ…!!ニャアちゃん!こいつは相良だから!!」


陽介くん…基、相良くんの呟きを聞き返すと焦ったように叫ぶ雷兎


「……お前、必死だな」


相良くんは苦笑い



「つーかそろそろ教室戻るぞ」

相良くんがそう言ったのと同じタイミングで予鈴が鳴る



「……ん。じゃあまたね、ニャアちゃん」


「…お休みなさい」


「クスッ……お休み」



雷兎は優しく微笑んで手をふりながら去っていく



………と思ったら



「あ、そうだ。今度は"これ"の使い方教えてあげるから待っててね♪」


雷兎は自分の舌を指し示して妖しく微笑む



「っ……!!」


つ…使い方??

というかまた…するのかな?


私はあのキスの時の感覚を思い出して顔が熱くなった


……うぅ。

心の準備が必要みたいだ