明日もいつも通りに、会いましょう。



いやいや、
中村くんが誰と話そうが何しようが関係ないもん。


そんなこんな短すぎる時間で特別な感情とか、
ないもんね。




「ヒロコ?」



どき!!!



中村くんに呼ばれたのと
慣れない「ヒロコ」のせいで飛び上がりそうになる。


「はああ…、はいっ!!」


やだ、なにこれ、
声うわずって返事してるじゃない。

なんか私、
ヘンタイみたいってば。




胸を押さえ、
どきどきをできるだけ静ませようと頑張ってみるけど、

たぶん、
赤くななった顔までは誤魔化せてもないだろう。