明日もいつも通りに、会いましょう。


彼は俺の話を静かに頷きながらひと通り聞いた後、

ゆっくりと息を吐いて言った。



「うん…。
難しいことは僕はよくわからないけれど。
でもあまり深く考えることはないよ」


そしてやさしい眼差しで俺を見て、
こう続けた。


「……君はもう一度、
ここに来ることがある。
そのときは今の心境からきっと脱していると思うよ。
そしてたぶん、
僕も君に感謝すると思う」



言っている意味がわからなかった。



どうすればこの思いから逃れることができるというんだ?



ずっと迷宮の中、
出口も進む道さえも見えないのに。



「あの、」



どうしてそんなこと言うのか、
聞こうとしたけれど、

男性はにっこりと笑って、


そして
すうっと消えて行った。