「あの、それは…」 3人で手を取っても喜んでいる彼女たちに私は声をかける。 ちょっと、待ってよ、自分。 どうして? 止めてって言うつもり? でも。 これまでのこと振り返ったって。 中村くんと私の間には何もない。 だから 彼女たちに止めてっていう権利もない。 今までなんだかややこしい、 誤解するようなことがあったりしたかもしれないけど。 それらを外して冷静に考えると。 ああ、そっか、 これは私の片想いだったんだ。 痛感。