「あ、でも…」


中村くんとはどうしよう。

結局、
転校初日からずーっとお昼ご飯付き合ってもらってて。



由美子が戻ってきた途端、
もういいですから、
ってなるのもなんだか…。


「中村くん?」


私の顔を見て、
由美子が言う。


「え?
あ、えーっと…」



「私はいいよ?
中村くんさえよければ、ね?
あ、早く教室行こ?
チャイム鳴るよ!」


由美子は時計を確かめ、
慌てて走り出す。


「あー、待ってよー」