「それより! 昨日、クラブ休んだでしょっ!」 え!! 急に声のトーンを変えて由美子が言う。 「うん、まあ… 急にお腹痛くなっちゃって…」 「あれー? 確か後輩のコはケーコが急用できたからって言ってたけどー?」 ぎく。 あ、そうだ。 そういうことにしてたんだっけ。 「えっ? そうだっけ? あー、…そうだ! そうそう」 あわわわわ、 ヤバい。 嘘ついてサボったのバレちゃう! 「……中村くん、とか?」 由美子がニヤッと笑う。 う。 その名前を聞くだけで 体温上昇、 ドキドキ。