□■ここから、本編の続きです!□■




「葵…愛してる」



うっすらと目を開けると、よく知っている甘い香りが鼻をかすめる。




あたしは今、ベッドに寝ていて…眠り姫を目覚めさせるのは、もちろんあたしの王子様。




「ナル…?」



「…ひどいな。俺とおじさんを間違えるなんて」



この声!!



目を開けると、目の前にいるのはセナくんだった。



高校生だったはずのセナくんは、スーツを着こなしすっかり大人の男性へと成長している。



「あれっ、どうしちゃったの?」




「どうしたのって、こっちが聞きたいよ。今日は、俺との婚約発表の日だろ?」




そう言って、指を絡めてくる。



えっ、なになに!?



なにが起きたの?