「俺に婚約パーティの段取りのことを言いにだな…」



「こっ…婚約パーティ!?」



「まあ、そんなものどうにでもなるから。俺はまだ婚約なんてする気もないし。

それに…やっと、好きな相手にめぐりあえたしな」



「冗談ばっかり」



「冗談?」



「そんなこと言いながら、明日学校に行ったら、またあたしに嫌がらせするんでしょ?」



「フフッ」



「なんで笑ってるのよ!」



「だったら、明日からプリンセス待遇にしてやるよ。それなら…信じるんだろ?」







プリンセス待遇……。



本来なら、ナルのプリンセスに選ばれたら、



超お嬢様的扱いを受けて、



学園の生徒全員が羨むような、素敵な生活を送れるはず。