「…ただいまー」 「あら、おかえり羽衣子」 リビングからのママの声も、あんまり耳に入らない。 「うーん」 「羽衣子、ちょっとこっちにいらっしゃい」 「えー?」 ママに呼ばれ、あたしはリビングに入った。 「どうかしたの?」 「んー?まぁいいからそこに座ってっ」 「うん」 「実はね、羽衣子にお願いがあるのよ」 「お願い?」 あたしの目の前に、1つの写真を出した。 「…これは?」 見るとかっこいい、茶髪の男の子が写っていた。