本当は、その優しさが重荷だった たまには本気でぶつかって欲しかった 言いたいこと、言って欲しかった 叱ってほしかった 慰めてほしかった でも今はすべて 「羽衣子」 この人があたしにくれるんだ――― 終聖が、あたしをしっかり包み込んでくれた 受け入れてくれた 本当にあたしの大切な人 「あーあ。遊園地無くなったな。」 帰り道、隣で終聖が呟いた。