「よかったぁ。一緒に帰るのは、久しぶりだね」 「そうだな。どっか寄って帰る?」 「うーん…あ、駅前に新しく出来たアイス屋さん行こうっ」 少し考えた後、とびきりの笑顔で羽衣子ちゃんが言った。 アイス屋さん…? 「アイス食べたいの?」 「うんっ」 「じゃあそうしよっか。じゃあ、また放課後な」 「うんっばいばいっ」 手を振り帰って行く羽衣子ちゃんを見送る俺に、 「なんかお前、変わったな」 と光がつぶやいた。 「変わった?何が?」 「なんかこうー…明るくなった?」