「こんなんじゃ、間に合わねぇぞ」 「…はい」 本当にどうしようっ!! 「じゃーやるぞ」 「えっ?」 ぐいっと引かれた腕 急に終聖との距離が近づいた 「ちょ、っ終聖…?」 終聖のぬくもりを微かに感じとれる距離 近いっ 近いですっ! こんなんじゃ、唇が触れちゃいそう… 「これは、役作りだからな」 そう言って 「え………っん!」 終聖の影が、重なった 「ん、っ……ん…」 映画のような、深いキスがあたしの体の奥にまで染みてくる 「っ、しゅ…せ……」