ハンドパワー


そして私は新くんと同じ方向の所まで、一緒に帰っていった。

「また普段見れない、温秘ちゃんが見れた♪」

「そう?   良かったね」

「温秘ちゃんって本当にいい人だよね」

え….

その瞬間、足が止まった。

「どうかした?」

「何でもない…」


この人、本当にそう思ってるのかな?

ただの外面だけでそう判断してるだけだよ。