一旦は聞こうとしたけど,失礼かと思って質問をやめた。 「なんでもお兄ちゃんに言ってもいいんだよ」 見かねたお兄さんは、私に言いやすくしようとする。 「何歳?」 私は思いきって聞いてみた。 「12歳だよ 小学生6年生」 6年生… 「僕はあのおじいさんに助けられたんだ 家族を事故で亡くして、この先どうすればいいのかわからなくなったとき、 あの人に助けられたんだ」 この人、家族いないんだ…