ハンドパワー


そしたらやっとのこと、白い光が見えた。

「やっと着いた!!!」


屋敷内から出ると、蘭が第一声を上げる。


「お疲れさまでした〜」


蘭に答えるように、係員は言う。


「ちょっと休むか?」


「そうしよう!」


充くんの提案により、休むことになる。


蘭も賛成している。


「じゃあ、あそこのベンチで休憩しよう」


「うん!」


先に休憩場所を見定めた新君が発案する。


「ちょっと待ってて。   先に休んでて」


しかし私は気になることがあるため、休もうとはしない。


「え?   何で?」

「いいから」


少しだけ驚いた新君は理由を訊いてきたが、軽くかわす。


そして私はここの係員にく。