「あたしも聞こえなかった…」 そして蘭までも。 2人が気づいて、2人が気づかなかった、物音。 確かに物音はした。 気にしないようにすることにしよう。 歩いても歩いても、白い光が見えない。 本当に長いね。 「蘭、喉大丈夫?」 「大丈夫だよ」 蘭はすごく叫んでるから、私は聞いてみる。 そうした時に一瞬、寒気がした。