本当に申し訳ございませんでした」 最後に私は渡辺さんに、別れの挨拶をした。 「こちらこそ、本当にすまない 息子のせいで、温秘ちゃんと春くんのご両親の命を奪ってしまって…」 「いいえ、大丈夫です」 「最後にこれ 温秘ちゃんのご両親から」 そう言って渡されたのは、白い封筒だった。 宛先のところに、温秘へ と書かれていた。 「両親がもし死んでしまったら、渡しておいてくれと言ったんじゃ。」 !! これ、お母さんとお父さんが… 最後はきっと家族がバラバラになっちゃったんだから…