ハンドパワー


「うん。 負加さんには未知なる力が備わっている。
その力はとてつもないくらい、スゴいって。

誰かに聞いたんだ」


「へぇ、そうなんだ」


私の力について、噂されるのは覚悟の上。


だから知らない人はそんなにいないんだ。


動揺してはいけない。



それにしても、今日こんなに力を発揮したのは久しぶり。


何でか忘れたが、この力を使うのはやめようって思ったことがある。


「あれ?   もうそんな時間かな」


新くんと充くんがやって来たということは、もう約束の時間になったのかな?


「たまたま通りかかっただけだよ」