ハンドパワー


え?


過去を思いだし、徐々に自分の様子がおかしくなるのがわかる。


蘭「どうしたの?  大丈夫」


そんな私を心配してくれる蘭。


「私…  あの時も泣いてたんだ」

「え?」


「ううん、何でもない」


「温秘ちゃんスゴいね。
噂では聞いてたけど、本当だったんだ」


と、突然後ろから新くんの声がした。


「え…  見てたんだ。
  噂って… 例の?」