ハンドパワー


家からなんとか出てこれて、私は持っていたぬいぐるみを、家に遠ざけて置き、また家に入った。


「待ちなさい、入ってはいけません」

火を消している消防隊の一人に言われたけど、落としてしまったぬいぐるみは、一番大切なぬいぐるみだった。


「「温秘!」」

さっき助けてくれたのにも関わらず、親もまた火の家に入った。



ドドトン!

ぬいぐるみを拾い上げたとき、天井が落ちてきた。

「お母さん!! お父さん!!」


辺りは火で覆われていた。

だから親がどこにいるのかすらわからなかった。


この時、自分が何をしたのかよくわかった。