ハンドパワー



そして私は係員に謝る。

「すいません。ドア、壊しちゃって」

「気にしないでください。
元々ここ、壊すつもりでしたから」

「そうですか」


まあ よかった。

一件落着だね。


「温秘〜!  やっぱりあんたってスゴい」


蘭の所に戻ると、蘭は私を褒めてくれた。


「このくらい、朝飯前だよ」


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「お母さん、お母さん!」


あの時私はお母さんと叫びながら泣いていた。


そして周りには、野次馬がいた。

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