ハンドパワー



やっぱり騙されたのか。

だったら尚更川に飛び込むしかないじゃん。

私は新くんに背を向けて、川に近づいた。


「おい!
だからそんなことやめろってば!」

手を引かれ、無理矢理止められた。

限界なのに…


「どうして?!
私を楽にさせてよ!」

どうして私を苦しめるの!?

私を苦しめないでよぉ…


助けて…   私を助けてよぉ!!」


最初ははっきり言ってたけど、だんだんと力が抜けていった。

そして私は相手に訴えるように、助けを求めた。

「何があったんだよ…
学校には来ないし、こんなにボロボロになってるし…」