ハンドパワー



結局私のせいになるんだ…

私がいなければ、恵さんもハルも傷つかないで済んだ。

蘭だって、新くんだって。   北郷勇人だって。


お父さんやお母さんも。

何でこんなに迷惑かけてるんだろう…


もう少し歩けば、川が見える。

そこで溺死でもしようかな。

そうしたら楽になれる人が増えるだろうから。

そう思って私は川に一歩一歩近づいていった。