ハンドパワー


私はその場に崩れ落ちた。

「やっときづいたのか…
おせぇんだよ。

わかったらさっさと消えろ」


みんなに傷つけられて、涙を我慢できるわけなかった。

でも確信できた。

私はいない方がみんなが笑顔になれるってこと。

どうして今まで気づくことができなかったんだろう。


―家―

見も心もボロボロになって、帰った。

私はもう周りの目は気にしない。

もうこの世に未練はない。

過去の自分を思い出さなくていいよ、もう。


私が階段を上ってるときだった。

「おい温秘、大丈夫か?」

ハルが心配してくれた。

「もう無理しないでいいからね。

これからの人生。 楽しんでね」

それだけ言って、私は部屋に戻った。