ハンドパワー


昔の自分だったら、怖いものは親以外なかったのに…

どうして今はこんなに怖さを感じるの…

そうだ!
こいつを殴って気を失わせればいいんだ!

何でこんなこと、簡単に思い付かなかったんだろう。


並んで歩いているところを、少し足を止め狙いを定めた。

先を歩いている北郷勇人は、気づいてない。

狙いを定めて殴ろうとした。


「おっと、そんなことしたら、明日にはもう知れ渡ることになるよ」

寸止めするしかなかった。

まさかわかってたなんて…


そして再び、北郷勇人の家に着いた。