ハンドパワー


「今度はさ、悲鳴上げないようにするから」


悲鳴をあげたことに恥ずかしさを感じたのだ。


だから新くんに言った。

「別にいいよ。
温秘ちゃんの悲鳴、なかなか聞けないし面白いから」


だけどこんなことを言われた。


そんなこと言われると照れるなぁ。


そうしてまたコースターが上昇する


ん?

前の人,手、挙げてるし…


「俺も、手、あげようかな」


新くんの目が輝いている…。


「やめた方がいいって」


私は必死に止める。


「え?   なんで?」


「危ないよ」