ハンドパワー



何でこの人、私の事知ってるんだ?

「この前の…」って…


「こちらです」

警察官に示された部屋に入った。

そこは1枚のそこそこ厚いガラスで隔てている部屋だった。

ガラスの近くにあるイスに座った。


すると渡辺貴雄が入ってきた。

「こんにちは、温秘さん」

「こんにちは」

少し威圧感が感じられた。

「渡辺貴雄です。 もう知ってるか」

「はい」